お薬漬けのdiary

薬剤師によるブログ。在宅医療メインで薬剤師してます。いろいろなことに興味があり、特にビジネスの側面からのお話が多いかも?

株価急上昇銘柄。認知症の新治療薬!!

最近、様々なところから情報を集めておりますが、ふと株好きの知人の中で話題になった”そーせい”。
もちろん株好きの中で話題になるのですから、株価の動きに注目をしているわけですね。
ネットではこんな風に書かれています。
 
どんな会社か調べてみると、
どうやらHeptares社という子会社で認知症の新薬の開発を行っている様子。
第一相を新薬が通過したということで非常に注目が集まって株価に影響が出たようです。
 
さて、
この認知症の新薬とはどんな薬なのか?
どーやら、作用機序は違うもののムスカリン受容体に関わるところは既存と同じなので認知症の進行抑制のタイプであることには違いなさそうです。
 
ところで、新薬ができるまでについて少々書き加えると試験は大きく分けて3段階あります。

第Ⅰ相試験

少数の健康な成人を対象に薬剤を投与し、薬効よりも安全性や薬物の体内動態(体内に吸収された薬物が血流を解して各組織に分布され、効果を示し、体外に排出されるまでの一連の動きのこと)を確認します。

第Ⅱ相試験

同意を得た患者さんに投与し、効果のある病気や病態を調べるとともに、使い方(投与量・投与方法など)の違いによる効果の比較も行なわれます。

これが治験といわれる段階ですね。

第Ⅲ相試験

 

製造承認を得るための試験で、できるだけ多くの患者さんを被験者として、薬剤の有効性、安全性、使い方の再確認が実施されます。

 

これから、第二相、第三相と発表があるでしょうから、その度に何かしら変動が起きるのではないか?とアドバイスしてみました。笑
こういった観点からも自身のもつ知識が役に立つのは面白いです。