簡易懸濁法 朝の硬直で薬が飲めない患者
どもも~
こんちわ
<さてさて、過去のエントリでパーキンソン病の患者さんについて触れました。
その続きにもなるのですが、今のところニュープロパッチ4.5mgで、
だいぶ日中の症状は緩和されているようです。
ただ、メネシット・コムタンのお薬は日中3時間おきに6回服用していますし、
これが減っていけば負担も減ってくるとは思います。
しかし、
新薬であることと、患者さんがメネシット・コムタンで精神安定を得ている部分もあると思うので、
変更や増量は慎重にされています。
ランキング参加中! いいと思ったらポチッ↓
さてさて、
そんな患者さんについて一つ問題が出ました。
それは、
起床時1度目の服薬です。
前述のエントリにもありましたが、服薬していない時間はみるみるパーキンソン症状が悪化していきます。
そのため、夜間服用しない分朝は薬が切れてしまっています。
すると、硬直のため服薬がとても難しいのです。
これについては、パーキンソンの薬が完全にニュープロパッチに切り替わってしまえば改善するかもしれません。
しかし、それまでには、やはり今の起床時の薬は飲まなくてはいけません。
さて、どうしましょうか?
▼薬剤師はどんどんやってみるべき!
困っているとこ・硬直があって薬を飲みこめない
・口の中で薬がとけて、垂れ流している
・メネシットは粉砕で光に弱い
・誤嚥による咳が起きているかもしれない
と、いうことで粉砕すれば万事OKって感じでもありませんね。
どーしましょうか?
僕の提案はこうです。
・硬直があって薬を飲みこめない
→呑み込めるよう砕く
・口の中で薬がとけて、垂れ流している
→とろみをつける
・メネシットは粉砕で光に弱い
→服薬直前に粉砕
・誤嚥による咳が起きているかもしれない
→とろみをつける
⇒服薬直前に粉砕してとろみをつける・・・。
って、これだと介護の方も大変なので、粉砕の仕方を工夫しました。
簡易懸濁法をつかって錠剤を溶かし、
そのままとろみ付けることで現場での粉砕もかなり簡単にできます。
内服薬経管投与ハンドブック―簡易懸濁法可能医薬品一覧
簡易懸濁法は厳密には粉砕とは違うのですが、
結果、錠剤がのめない患者さんに対しての解決策としては同等ですし、
抜群に粉砕できる錠剤の種類が増えます。
実際に、メネシットをハンドブックで調べてみると可能でした。
が、
コムタンは乗っておらず。。。
だったら、やっちゃいましょう!!w
1分の動画。懸濁の様子です。
懸濁後5分経過。
まだ、コムタンの形が残ってますね。
懸濁後10分経過。
すべてきれいに解けました。
この状態でとろみをつければよいのです。
この10分は、カップに錠剤を入れて放置しておけばすぐ経ってしまいます。
一生懸命スプーンの裏で粉砕する必要なんてありません。
10分放置です。
どうでしょうか?
とても効率の良い方法だと思います。
一応、動画もあるのですがUPがうまくいかないので、
できるときに掲載したいと思います。
では!!
※動画のUPできました。
11/7
ランキング参加中!
ためになったと思ったらポチッ↓