バクスターインフューザーポンプを使った、オキファストの持続皮下静注
どもども、
こんちは!!
過去に、オキファスト注 について記事を書き
ましたが、
最近よく処方を目にするようになりました。
と、いうことで、
在宅医療を行う調剤薬局がオキファストの持続皮下静注を実現するには、
いくつかの道具があるのが現状です。
その中で、 よく払い出しを行っていたのが、バクスターインフューザーポンプBB15(高度管理医療機器)です。
特徴としては、
電源がいらないタイプなのでセットするだけで持続皮下可能なものというところがまず挙げられます。
キットのイメージは、
薬剤をつめた風船の出口をつまんで、流出する薬剤の量を一定にするようなものです。
なので、
患者さんへの投与量を決めるのは中に入っている薬剤の濃度(ml/hは一定)です。
では、
メリットとデメリットにわけて紹介しますと、
▼メリット
●携帯可能 ⇒小型かつ軽量なので装着時の違和感や束縛感がほとんどなく、患者さんの行動・日常生活も制限されません。
●静かな動作 ⇒バルーンリザーバーの収縮で駆動するため、駆動音や警告音で睡眠が妨げられたり、他人に気付かれることなく治療が行えます。
●薬剤の取り出しは不可能 ⇒投与される薬液量は、製品の選択と薬液の濃度によって調節されます。一度充填された薬剤は製品から取り出すことができません。
●簡単な構造
⇒点滴ポールや電源コードの必要がありません。
また、流速はガラス製流量制御管の内径の違いによって設定されていますので、難しいプログラミングの必要もありません。
●安定した流速 ⇒投与開始から終了までガラス製流量制御管によって安定した流速を維持します。
▼デメリット
●こまめな容量の調節ができない
⇒充填された薬剤は一定の濃度で出続けるため、途中で容量を多くする必要がある場合は本体ごと取り換えなければいけません。
●ブドウ糖液を使用する必要がある
⇒生理食塩水では、本来設定されている速度では流出しません。
5%ブドウ糖水溶液で満たす必要があります。
(※混合する溶液によって、変化がないか確認が必要です。)
●一日投与量に限界がある
⇒時間当たりの流出量が決まっているため、アンプルの濃度以上の量は投与できない。
こんなとこでしょうか?
また、
PCAもついているのでレスキューの投与も可能です。