お薬漬けのdiary

薬剤師によるブログ。在宅医療メインで薬剤師してます。いろいろなことに興味があり、特にビジネスの側面からのお話が多いかも?

軟膏の詰め方 3つのコツ #薬剤師 #調剤 #薬局

こんちわ。
今日はちょっとした薬剤師の仕事をご紹介。
 
薬剤師のお仕事の中に軟膏を軟膏ツボに詰める作業があります。
現在だとすでにチューブに軟膏が入ってるものも多くあり、軟膏に詰める作業も減ってきていますが需要は少なくありません。
1、チューブから軟膏を絞り出すのが困難な患者さん。
2、チューブの規格が無い薬剤。またはその小分け。
3、軟膏の混合が必要な場合。

2については医師が包装の存在や規格をご存じでない場合があるので、
疑義照会などで包装単位のキリがいいものにしてしまうことが多いですね。


さて、
そんなこんなで軟膏を調剤において、
軟膏をきれいに詰めるためのコツがあります。

軟膏を詰めるときに注意しなければならないことは以下、
・衛生的であること
・空気が入らないこと(量が減ってしまいます)
・見た目はきれいに(ベタベタの容器を渡されては不快です)


さて、
やってみましょうか!!


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軟膏ツボあこんな感じ。ちなみに50g容器です。
一応販売時点で滅菌されたものであるようです。
奥にはすでに練りこんだ軟膏が写っています。200gも練ったんですよ。
ちょっとつらかった。

【lesson 1】

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軟膏を詰めるときは、まず奥底の隅に空気が入らないように丁寧に軟膏を詰めます。
少量をとって、しっかりと詰め込むことが大事。これができると仕上がりの際にだいぶ変わります。
 
【lesson 2】
{A64983D9-D8FD-4C1D-A1AC-7ADA5CAD3901:01}ぐいっ!ぐいっ!!と押し込む。

ここからは多めにとってすでに下地のひかれた軟膏の上に押し込むように軟膏を入れていきます。
コツとしては常に傾斜を作り続けること。
そうすることで隙間なく詰めていくことができます。
イメージとしては円錐形の溝を作り、だんだんと傾斜を緩くしながら埋めていきます。

↓こんな感じの溝をだんだんと埋めていく
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ここで、軟膏ツボを持って机にトントンとたたき続けると、
中に空気が入っていた場合浮き出てきます。
この作業をしても空気が出てこなければ大したもんだ!!

【lesson 3】
最後のしあげになります。

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軟膏を蓋の位置より余分にとります。
いわゆる山盛り状態。
このはみ出た部分をヘラの側面で、水平に切り取ります。
ヘラは垂直に立てるとすり切りやすいです。
 
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全体として、
軟膏のヘラだけ動かすのではなく、軟膏ツボも動かして調剤をすると上手に詰めることができます。
最初は難しいかもしれませんが、機会があればドンドンやっていきましょう。
習得はそんなに難しくはありません!

※注意
軟膏にも混ぜていいものと、そうでないものがあるので注意です!
そんな時はこちらを活用。
軟膏・クリーム配合変化ハンドブック―処方・調剤の適正使用ガイド


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