添付文書だけで判断をしていないか?
在宅医療にいっていると、薬×生活の面白い場面に遭遇する。
まぁいいか。って思うことから、それはアウトってところまで様々です。
先日、初めて訪問させていただいたお宅では外用薬ボックスのようなものが設置されていて、塗り薬や目薬などが薬袋にはいった状態でまとめてありました。
使用しているもの、していないものを仕分けしていると、
常温でボルタレンサポがありました。常温で、ボルタレンサポです。。。
これはアウトですね。
さて、そんなこんで、様々なケースに遭遇するのですが、
先日は薬の飲み忘れがあるということでご相談を受けてあっけなく解決してしまったケース。
定期薬はカレンダーにセットし、週に数回介助に入っているヘルパーさんの見守りで服用をしている。しかし、ご本人だけで服薬する際に、どうしても飲み残しをしてしまう薬があるとのこと。
処方変更や、特別な調剤をイメージして向かうと。。。
あったのは、一包化され遮光袋に入った”フォリアミン錠”。
窓口の投薬で、遮光袋に入れて保管してくださいといわれ、現在に至ると。。。。
確かに、添付文書では、
貯法
室温保存。開封後も光を遮り保存すること。
とある。
しかし、大体そうなのだが、
期間、程度、保管環境などが記載されていることが少なく、前述にある「まぁいいか」となるケースも少なくありません。
早速、インタヴューフォームに手を出します。
なんと、
・光安定性:無色透明ガラスシャーレ
・条件:蛍光灯下(500 ルックス)
6か月、外観変化なし、含量100.1%(増えた!?)フォリミンは6か月、空気、蛍光灯下でなんら保存に問題がなかったのです。
いわゆる、遮光は「まぁいいか」な条件。
現在ではカセッターにフォリアミンをセット。
問題なく服用ができています。
在宅に訪問してできる「薬×生活」の考えは、いろいろな解決の可能性を秘めています!!
どんどん外に出て、活躍できる薬剤師を増やしていきたいと思っています。
挑戦したいと思っている、または共感してくれる薬剤師が増えたらいいな。