お薬漬けのdiary

薬剤師によるブログ。在宅医療メインで薬剤師してます。いろいろなことに興味があり、特にビジネスの側面からのお話が多いかも?

ジェネリック比較 スピロノラクトンの後発品はこれ。#薬剤師 #在宅医療 #調剤

こんにちわ

 

 さてさて 在宅医療で往診へ同行させて頂いていると薬の提案をする機会が少なくなく、 その中で薬剤選択や薬の長所短所を知っている(エビデンスがある)ことはとても重要です。

今回はアルダクトンの後発品について考えました。 錠剤の大きさが大きくなるのはとても負担になるようです。

 

全て25mgで比較

アルダクトンA(先発品)

直径 7.0mm
厚さ 3.0mm
重量 100mg

スピロノラクトン 「CH」

直径 6.1mm

厚さ 3.2mm
重量 92mg

スピロノラクトン 「テパ」

※割線あり

直径 7.5mm

厚さ 2.5mm
重量 140mg
スピロノラクトン 「トーワ」

 錠径 9.0mm

厚さ 3.3mm
質量 270mg

 スピロノラクトン 「TCK

※割線あり

 直径 7.0mm

厚さ 3.2mm
重量 130mg
 
以上、比較しました。 アルダクトンは割線の無い錠剤なのでジェネリックにすることで割線が入るのはいいですね。 大きさがこれまた様々です。
先発品より小さいものもあれば、大きいものも。 また形も円盤型から、輪切りをしたような角ばったもの。
もともと先発品を飲まれていた方からすると、ジェネリックに変更することで価格は安くなってもそれ以外の要因には勝るものではないようです
やっぱり一番は飲みやすさ(使用感)。
これが悪くなってはジェネリックに変えて満足とはいかないでしょう。 どの薬剤が一番のみやすいのでしょうか? 実は過去に私はしっかりと調査をしなかったことで患者様にご迷惑をおかけしたことがあります。 ジェネリックに代えて飲みづらくなったと。。。
ほかにも、ご高齢の方に配慮して25mgから1/2錠投与まで刻まれる処方も少なくありません。
ラシックスの低K血症予防に併用されるときなんか、そういった少量投与される医師もいました。 やはり、薬剤師からしても割線は魅力的でもあります。
 
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大きさ比較ではCHが一番小さく飲みやすいのだとは思いますが、 調剤の上で応用が利くことを考えると、錠剤の大きさも先発品同等で割線が入っている素錠の「TCK」がよさそうです。 一度採用してみてみましょう。。。
とまぁ、こんな感じで薬剤師は 日々勉強!
皆様とも是非情報を共有して患者さんのためになるれば幸いです。
 
メーカーの戦略だけでジェネリックを選択しない見極める目も重要です。 ジェネリック医薬品の現場実学マーケティング