往診同行しにいって、一体何してるの??(劇オコぷんぷん!) #薬剤師 #在宅医療 #調剤薬局
久しぶりの更新になりました。
お久しぶりです。
まだまだ、暑い日が続いておりますが「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、やや曇りがかった関東は涼しさを時頼感じる朝になりました。
さて、
私、劇オコぷんすか!です。
何があったかって??
「薬剤師の質が問われるようなことが、身近で起きたからなのです!」
往診同行はなんのためにするの??
●過去に訪問した時に見つけた残薬
現在、在宅医療を行う上でよく見られるようになったのが”往診同行”。医師の往診に同行をして患者さんに診察に立ち合います。
医師からの求めも多く、薬剤師さん一緒に来てくれませんか?薬剤師さんが来てくれると助かります。など、お声をいただくことも。
でもね、
往診同行ってなんのためにするの??
「薬剤師が往診同行をするのは、薬剤師による患者さんの適正な薬剤使用を管理するため」
まだ、勘違いしている人が多いのですが、
往診同行は薬歴を書くために行っているだなんて薬剤師さんいます。
もっとたちが悪いと、処方箋をうけ取りにいっているだけ。
処方箋の受け渡しなら事務でもできます。
たいへん失礼ですが、言わせてもらいます。
薬歴書くためならほんのちょっと(nμくらい)ましですが、処方箋を受け取りに行ってるだけの往診同行なんて無駄です。
即刻、明日からやめたほうが断然いいです。
往診同行ですべきこと
この、劇オコカムチャッカになるきっかけは、患者さんの担当を引き継いだ時に処方の内容が余りにも薬剤師が介入したとは言い切れないものだったからです。
全体的に感じた異変は、、、
- 室内にあるのみ残しの薬剤
- 使用しているか不明な外用薬が薬袋に入ったまま放置(調剤日は2年前とかザラ)
- 粉薬と錠剤の混在処方
- GEと先発の規則性のない混在処方
- 採用規格があるにもかかわらず半割を行っている
- PTPでホチキス止めや、遮光袋で別包
- 漫然と処方あれていろうなビタミン剤やPPI、ガスモチン、サアミオンなどの再評価が必要な薬剤
- 部屋中に張られた数枚のカレンダー(フックでつるして、重ねればいいのでは・・・)
1ラウンドを終えて、異変に対してアプローチすることを決意しました。
①まず、理想的な処方をイメージします。気をつけたことは、患者さんにとって適正な薬剤使用ができるような、最適な処方なのか?
- 服薬状況を考慮した剤形や調剤方法か。
- 希望されている患者さんにGEが処方されているか。
- ご本人はもちろん介護者やご家族など、誰が見ても”安心””安全””わかりやすい”状態になっているか。
- 使用状況を確認し、漫然と余計な薬が処方されることになってないか。
②提案処方を作成します。このときは、患者さんの居室で患者さんや関わる方々が内服している様子をイメージして。
③さて、往診同行にて処方設計に介入していきます。
大事なのは、ご本人や関わる方々に対する薬剤師からの問いかけ・やり取りを、先生の前で行うこと。
多くの場合は、先生はここで意見をしてくださるか、そこは気がつかなかったと感謝してくださります。
また、患者さん・医師が居る場での薬剤師からの処方介入はコンセンサス(同意)が得られやすく、処方介入がはるかにスムーズです。
④提案通りに整理された処方内容を調剤します。
在宅医療で大事なのことがもう一つあります。服薬直前まで薬剤師の介入ができること。患者さんの”生活空間”と”介助の入り方”を考えて薬の管理方法を決めます。
問題点を見つけると、すぐに自身のイメージする形にしたくなるのですが、患者さんや関わる方々の混乱を招くことが多いです。また、情報共有ミスなどが起こりかえって悪化させることもあります。
なので、現状の流れをくんだまま少しずつ問題を解決していく。絡まった糸が切れないように優しくほどいていく感覚です。
⑤再評価
これも、見落としがちですが、自身が行ったことによってどのような効果が出たか、不都合はないか、totalyに患者さんの環境やアドヒアランス向上になっているか、治療効果は問題ないかなど見ていきます。
そこで、問題を見つけられたならば、①へ立ち返るわけです。
最後に
現在、薬剤師の見えざる仕事に対してバッシングが起きているといわれていますが、その仕事が露呈したときに内容のないものでは言い訳が立ちません。
現在の仕事に、薬剤師として疑問がある方、薬剤師としてどんな事から始めたらいいかわからない方は、在宅医療おすすめです。
薬剤師、がんばろう!
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